自己破産ケース
ケース紹介
ケース紹介77 Iさんの事例
40代 / 男性 / 会社員
借入の理由:家族の扶養、ゲーム課金
静岡県にお住まいの40代男性のケースです。
楽天カード、ポケットカードなどのクレジットカード会社10社に対し、負債総額600万円の借金が払えずに静岡から相談に来ました。
家族の扶養
家族が知人の保証債務を負っていました。
この返済のため、家族の収入のみでは厳しく、相談者も自己の収入から家族の生活費を補填するなど協力していました。
そのため、相談者の手元に残るお金は慢性的に不足する状態が続いてしまいました。
家族には、一度、援助をしたことから、やめるとは言い出しにくく、生活費に充てるため、借入れをするようになりました。
さらに、楽天カードのクレジットカードを作成し、食品・日用品・ガソリン代等の支払に利用するようになりました。
換金や浪費
このような生活では、返済資金が不足し、キャッシングができなくなると、クレジットカードを利用して、新幹線チケットの換金を行うようになってしまいます。
そのようなストレスから逃げるように、スマホゲームに走り、ゲームの課金を行うようになってしまいます。
その後、カードを増やすようになり、あらたな借入で過去の返済を行うという自転車操業となってしまい、払いきれずに相談に来ました。
これらの点については、免責不許可事由とされる可能性が高い行為です。
ゲーム課金については、反省していること、現在はゲーム課金は一切行っていないことから、仮に免責不許可事由があるとされた場合であっても、裁量免責とされたい趣旨の意見。
新幹線チケットの換金については、生活費を捻出する目的であり、破産手続開始を遅延させる目的はなかったが、仮に免責不許可事由があるとされた場合であっても、生活費を捻出するためにやむなく行った行為であることなどから裁量免責を求めました。
不許可事由はあったものの、事情が考慮され、管財手続きではなく、同時廃止手続きで裁量免責許可をもらうことができました。
家族の扶養について
借金の目的が家族の扶養にあるような場合、その必要性が問題となります。
家族については扶養義務があるため、その範囲なのか、本人の収入、他の家族による扶養の可能性などが検討されます。
今回のケースでは、家族は高齢ですが、年金収入もなく、無収入、認知症の症状すら出始めている状態だっため、扶養については問題視されませんでした。
自動車の登録名義について
自己破産をしても、換価価値がないような自動車については所有が認められています。
査定価格が20万円を下回ったり、国産車で登録から6年の減価償却期間が過ぎているなどの場合には無価値とみなす扱いが多いです。
参考リンク
車について、車検証上の所有名義が販売店のままになっていることもあります。
自動車ローンは完済されたのに、名義変更の手続をとっていない場合、このような登録になっています。
ローンが完済されているのであれば、このような登録名義であっても、自己破産手続きには支障ありません。
静岡地裁沼津支部の破産手続き
静岡県にお住まいの方からの相談もあります。
職場が神奈川県などの場合に、熱海や伊東市あたりから相談に来られる方もいます。
この場合、静岡地裁の沼津支部管轄となります。
沼津支部では、静岡の書式もあるが、神奈川の書式での自己破産も認められています。
同時廃止で問題のない事案は書面審査で開始決定を出される運用ですが、免責審尋期日には、出頭が必要です。
債権者宛封筒に関してはラベルのみ提出する扱いです。
自己破産の打ち合わせでは事務所まで来ていただく必要があるため、交通費等を考えると、近くの専門家に相談した方が良いとは思います。
そうはいっても、近くに専門家が見つけられないという場合もあるようです。上記ご負担を受け入れてもらえるのであれば、ジン法律事務所弁護士法人でも対応はできますので、遠慮なくご相談ください。
静岡県東部にお住まいの方からの自己破産も扱っています。ご相談は無料で受け付けています。
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