自己破産ケース
ケース紹介
ケース紹介88 kさんの事例
40代 / 女性 / 契約社員
借入の理由:夫に秘密、換金
厚木市にお住まいの40代女性のケースです。
ポケットカード、オリコなどの信販会社に対し、約400万円の債務があり、支払ができないとの相談でした。
妊娠による退職
二人目の子を妊娠したことで、職場から仕事を辞めるよう言われ退職したのがきっかけでした。
収入がなくなったにも関わらず、それまでの生活レベルを落とすことができなかったのです。
それまでと同じように、子供の衣類を買ったり、年1回の旅行に行くなどし、その費用を楽天カードやライフカードなどのショッピングやキャッシングで補充。
夫に秘密での借金
当時、結婚しており、夫もいました。
しかし、これらのカードを使っていることは夫には秘密。
夫との間では、家計での支出について、住宅や光熱費が夫、食費・子供に関する費用は相談者が負担する取り決めがありました。
そのため、子供に関するお金が足りないとは言えなかったのです。
夫に話をして家族が壊れてしまうのが怖く、内緒で借金をして、返済も続けてきたとのことでした。
相談時でも、夫には話せていませんでした。夫はお金に厳しい性格ですので、借金の事を話せば、間違いなく離婚だと言われてしまうとのことでした。
当時は仕事を辞めていたため収入はありませんでしたが、当面は失業保険で返済をし、出産後はすぐに就職して返そうと考えていました。
夫婦間で家計のルールを決めるのは大事ですが、中途半端なルールを守ろうとして借金までしてしまうのは本末転倒。ここでコミュニケーションができると良いのですが、実際にはなかなか難しい夫婦も多いです。
再就職
その後、再就職。
契約社員の仕事に就けたので、その収入から返済をしていました。
返済だけなら何とかできましたが、出産前ほどの収入は得られなかったのに、以前と同じような出費を続けてしまいました。
また、生まれたばかりの子にかかる費用もあり、それまで借りていたカード会社以外からも借入をするようになってしまいました。
結局、追加でオリエントコーポレーションや銀行からの借入れもして、他社の返済に充てる生活が続きました。
換金行為等
その後、借入先を増やしながらも返済を続けていましたが、借金は増えていく一方でした。
返済が苦しい時期に、自宅にチラシかDMが届き、クレジットカードのショッピング枠を現金化できるということを知りました。
そこでこれを依頼し、バッグや貴金属を購入して換金し、返済に充てるということを何度かしてしまいます。
その後、業者の勧誘により「石」など無価値のものが商品として送付されてきたという形態もありました。
しかし、当然ながら、全く返済は楽にならず、限界だと感じるようになりました。
このような換金行為は、クレジット会社との関係でも許されるものではありません。
それだけではなく、一時的に現金ができるものの、その後にそれ以上の返済が必要になるため、通常はより苦しくなってしまいます。
家族に秘密での破産申立
家庭での支出が原因の借金ですので、本来であれば、家族に話をし、今後は同じことが起こらないようににすべきです。
ただ、話すことで離婚になってしまうのでは、より生活が苦しくなります。
そのような場合には、やむを得ず同居家族に伝えずに申立を進めることもあります。
自己破産と過払金
クレジット会社のなかには、取引期間が長いところもあったので、利息制限法で計算すると過払いになっているものもありました。さほど高額な金額でもなかったため、破産申し立て前に回収し、申立費用に充当するという扱いにしています。
金額によっては、管財人に引き継ぐこともありますし、他社の返済ができるくらいの過払金がある場合には、破産ではなく、任意整理による解決を試みることもあります。
生活レベルを下げられない
今回のケースでは、収入が落ち込んだ際に生活レベルが下げられなかったことが大きな要因です。
生活レベルを下げるのは、なかなか難しいという人も多いです。
しかし、過去のような支出が当たり前のものと決めつけず、柔軟にレベルを変えられる力は強いです。これが難しい場合には、収入のうち一定割合でのみ生活をするという余裕がある生活が必要です。
急な収入減に対応できるためには、このどちらかの対応をしておく必要があるといえます。
同時廃止による解決
こちらの事件では、換金行為はありましたが、事情を説明したこと、過払金残金も少額であったことから管財事件ではなく、同時廃止による解決となりました。
裁量免責の許可も出されています。
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