自己破産ケース
ケース紹介
ケース紹介58 Yさんの事例
30代 / 男性 / 派遣社員
借入の理由:転職、休職、風俗利用
大和市にお住まいの30代男性のケースです。
クレディセゾン、エポスカードなどの大手信販会社5社に対し、負債総額400万円の借金が払えずに相談に来ました。
通常のカード利用
10年以上前に、クレディセゾンでクレジットカードを作成。買物に使用していました。
当時は十分な収入があり、問題なく返済することができていました。
通常のショッピング利用ですね。
転職によるストレス、風俗利用
3年前に転職。このあたりから生活が乱れていきます。
風俗店を利用するようになります。
このような浪費も、当初は給与の範囲内で現金払いをしていました。
しかし、その後、さらに転職。
慣れない環境で、ストレスを受け、体調不良に。
仕事に支障が出るようになってしまいます。
そこから出勤日数が減り、収入が落ち込みます。
それにも関わらず、風俗店の利用は止められず、決済にクレジットカードを利用するようになっていきます。
症状自体は重くはなく、体調の波が大きいだけであり、体調が戻れば通常業務を行うことができていたので、カード利用も一時的なものだと考えていました。
クレジットカードが増えていく
しかし、2枚めのカードを作ってしまいます。
店頭で勧誘を受け、ポイントを貯めるため、エポスカードでクレジットカードを作成したものでした。
こちらも、買物に利用するようになっていきます。
さらにネットサービスから、クレジットカード作成勧誘メールが届き、ポイントを貯めるため、別会社からもクレジットカードを作成。
徐々に多重債務への道へ足を踏み入れてしまいます。
休職へ
体調不良が続き、一時的に、歩行困難にまでなってしまい、医師からも安静を勧められ、出勤できなくなってしまいます。
その後、体調が回復し、仕事に復帰するも、体調が戻りきらず出勤できる日数が限られてしまい収入が低い状態へ。
親族より援助を受けるものの、生活費不足のため、カード借り入れ。
食品等の日用品の購入もカード払いに頼るようになってしまいます。
親族から、これ以上の援助は難しいといわれ、現状の仕事では返済が困難になり、相談に来ました。
風俗による借金?
借り入れ経緯の中に、風俗利用がありますが、多重債務の初期段階での利用でした。
通っていた時期でも頻度は、月平均で1~2回、支出も月平均にすれば4万円くらいでした。
その後は、利用を控えており、どちらかといえば、体調不良による収入減が原因でした。
風俗店の利用はあるもののその金額は多くないこと、風俗店利用は、自己の収入による支払・返済が見込まれる時期のものであり悪質とは言えないっことなどを主張し、風俗店利用は免責不許可事由に該当しないか該当するとしても裁量免責が相当であると裁判所に対して主張しました。
転職した理由は?
そうすると、根本的な負債原因は、転職による収入減、環境変化によるストレスということになります。
では、その原因となった転職の理由はどのようなものだったのでしょうか。
以前の仕事を見ると、仕事の都合から睡眠時間を2時間から3時間程度しか確保できない状況で、仕事でもミスが増加してしまうことがありました。
他方で、会社からのフォローはなく会社からは「お前はダメだ」などと再三言われていた状況にありました。
このような状況下で、担当取引が解消となり、会社から退職を勧告されたものでした。
話し合いの場が設けられたものの、すでに会社との折り合いが悪く、精神的に勤務継続は難しいと考え、退職を決意したというものでした。
本人の帰責性は少ない理由となります。
このような理由から、管財事件にはならず、同時廃止手続により進められ、裁量免責許可ももらうことができました。
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