自己破産ケース
ケース紹介
ケース紹介57 oさんの事例
50代 / 女性 / 会社員
借入の理由:生活費、ペット医療費、離れて住む孫への費用
厚木市にお住まいの50代女性のケースです。
セディナなどの大手信販会社のほか、消費者金融、携帯電話会社など7社に対し、負債総額200万円の借金が払えずに相談に来ました。
娘の勧めでカード作成誘
話を聞くと、当初、娘から勧められてカードを作成しています。
娘が劇団活動をしていて、そのチケットを購入するためにカードを作ったそうです。
もともとカードに頼る性格ではなく、すぐには使いませんでした。
この頃、夫とは関係が悪化しており、同居はしているものの家計が別となっていました。
日々の生活にかかる費用は長年勤めるパートの収入で賄えていました。
離れて住む息子夫婦に孫が産まれることになり、夫に話したところ、お祝いなどしなくて良いという態度でした。
初孫の誕生でお祝いなどをしたいものの手持ちでは足りなかったので、夫に黙ってキャッシングをしてお祝いなどに充てました。
家計の支出について、夫婦で価値観が違うと、借金が出てくることがあります。
孫関連費用の支出
その後、孫が3人産まれました。
おめでたいことではあるのですが、孫それぞれに渡しているお祝いや、離れて住んでいるので会いに行ったりする旅費が足りない時には、その都度にキャッシングをしていました。
こちらに来た際には、洋服やおもちゃを買ってあげたり、一緒にした外食費をカードで支払っていました。
子供たちもそれが借金であるという事情は知りませんでした。親子間での見栄です。
離れて暮らす可愛い孫に会ったら、たまにのことだから何か買ってあげたい、美味しいものを食べさせてあげたいと誰しも思うでしょう。
ですが、その「たまに」や「1回しかないから」と自分で希少価値を上げてしまい、その度に奮発して支出が増えてしまうのです。
自分の懐事情に見合った範囲内でお祝いするのが、自分にとっても相手にとっても良いのではないでしょうか。
クレジットカード払いの習慣化
カードを利用したことで、洋服だけでなく食料品や日用品、書籍もクレジットカードで購入する習慣が身についてしまいました。
そのためリボ払いに頼り、さらに借金を重ねていくようになりました。
クレジットカードで支払う際、小銭を出す手間はなくお釣りの受取もなく煩わしさが減るので、会計がとてもスムーズです。
身の丈に合った分の支出であれば、クレジットカードはとても便利なものです。
ですが、習慣化してしまうと、クレジットカードを利用することに対して敷居が低くなっているので、安易にリボ払いに手を出してしまうことになります。
カード利用、リボ払いという2つのハードルを超えてしまうと、一気に多重債務になります。
分割払いよりも利息の高いリボ払いを常用してしまうと、どんどん借金が増えていってしまうのです。
収入の減少
長年続けているパートの残業が減ってしまい、その収入だけでは支払いが厳しくなってきました。
早朝のパートの仕事を新たに増やし、借金返済に充てるようにしました。
お陰で今まで増え続けていた借金が、少し減らせるようになりました。
早朝パートは約2年続けていましたが、会社が移転してしまい通勤できなくなってしまいました。
バイトのかけもちなどで収入を増やす方法は正攻法ですが、シフト調整などが必要だとそれほど収入が増えなかったり、職場の事情で仕事がなくなることも多いです。
ペットの高額な医療費
早朝パートを辞めてしばらくした後、愛犬が難病にかかってしまいました。
夫には犬を捨てろと言われましたが、どうしても助けたかったので、協力を得ることなくクレジット払いやキャッシングをして何とかして治療費を捻出していました。
1回の通院で10万円を超えたこともあります。
2カ月に1回のペースで動物病院への通院治療が必要なので、急激に支出が増加していきました。
ペットは人間とは違い、国の健康保険制度というものがありません。
そのため1度病院にかかるととそれなりの金額を支払うことになります。
何度も通院が必要であったり入院することになると、保険がないのでかなり高額な医療費を支払わねばなりません。
1度飼い始めたら、最後まで面倒を見ることは大事なことです。
ペットも命あるものなので、可愛いから癒してくれるからと安易に飼い始めることはせず、医療費がそれなりにかかることも踏まえて、飼うかを検討すべきでです。
出費増加による支払不能
借金が増え続けたので、収入を増やそうと仕事を探しましたが見つかりませんでした。
夫からも食費負担の増額を再三求められ、限界を感じたそうです。
夫婦による協力どころか関係が悪化してしまっていました。
今回の支出は、個別にみると浪費というより、夫婦間の行き違い、価値観の相違が根本的な原因にありました。
そこで借金による解決を選んでしまったことから、相談者は躓いてしまいました。
そのような事情も考慮してもらい、同時廃止手続きで進められ、免責許可決定が出され、無事に解決できました。
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