自己破産ケース
ケース紹介
ケース紹介183 Jさんの事例
40代 / 男性 / 生活保護
借入の理由:保証人、生活費、差し押さえ
神奈川県厚木市にお住まいの40代男性のケースです。
エイワやKDDIなど合計14社に対し230万円以上の借金があり、現在は生活保護ということで、自己破産の相談がありました。
この記事は、
- エイワなどの借金で自己破産を検討している
- エイワから差し押さえを受けた
という人に役立つ内容です。
借金の保証人になる
いまでは少なくなっていますが、昔は消費者金融からの借金でも保証人を求めてくる業者もいました。
相談者も、友人が消費者金融から借入れをするにあたり保証人となりました。
数年後、友人が返済を怠り、消費者金融から約300万円の請求が来てしまいます。
取り立てが厳しかったこともあり、当時の勤務先の社長が立替て支払ってくれましたが、立替分が給与から天引きされるようになり、殆ど給与をもらえなくなってしまいます。
生活費を補填するため、エイワから借入れをしたのが、自身の借金の始まりでした。
エイワは、神奈川県を中心に消費者金融を展開している会社ですが、ここも以前は保証人を求めてくることが多かったです。
エイワからの民事裁判
その後、失職し収入がなくなったため、エイワに対する返済ができなくなってしまいます。
エイワからは訴訟提起され、エイワの請求を認める判決が出されました。
しかし、支払はできず、エイワに対する返済は引続き放置していました。
仕事につく時期があったものの、結局、過労により体調不良となり、仕事を辞めてしまい、借金の返済を再開できませんでした。
病気で働けず生活保護
その後、病気で倒れ、後遺症がが出てしまい、十分に活動できず、再就職が難しくなってしまいます。両親の援助により生活していましたが、両親の貯蓄も底をつきてしまいます。
社会福祉協議会から生活福祉資金貸付を受けるなどするも、返済できるだけの収入は得られない状態が続きました。
エイワによる動産の差し押さえ
法律相談に来たきっかけは、エイワからの差し押さえでした。
エイワは、過去の勝訴判決から、自宅の動産の差し押さえをしてきました。
消費者金融は、預貯金の差し押さえ、給料の差し押さえに動くことは多いです。
自宅の動産の差し押さえをしてくることは、それほど多くありません。預貯金や給料の差し押さえよりも、動産差し押さえの方が申立にかかる費用が高く、そこまでコストをかけられないと考える貸金業者が多いのでしょう。
しかし、エイワは動産の差し押さえにまで動いて来ました。
動産の差し押さえと差し押さえ禁止財産
動産の差し押さえと聞くと、自宅にあるものを何でも差し押さえられると誤解している人も多いです。
まず、差し押さえができるのは、債務者本人の財産だけとなります。
また、法律などで差し押さえを禁じられている財産も多いです。
一定の現金や最低限の家財道具などは差し押さえ禁止財産とされています。そのため、個人の自宅に動産の差し押さえをしても、実際には回収できない結果になることも多いです。
動産の差し押さえが有効に働きやすいケースとしては、店舗や法人の事務所です。
今回のケースでも、動産差し押さえについては、何も差し押さえができず、執行不能で終了しています。
動産差し押さえは、このように回収不能で終わってしまうことも多いのですが、それ自体が債務者にとってプレッシャーにはなります。給料や預貯金の差し押さえもプレッシャーにはなりますが、裁判所の執行官が家に来るというだけで嫌がる債務者も多いでしょう。動産差し押さえについては、執行官以外に、補助者や債権者も同席することがあります。
複数のスーツ姿の人物が訪問してきたとして、近所の目を気にする人もいるでしょう。
今回も、差し押さえが不能であったにもかかわらず、これをきっかけに法律相談に来ています。
生活保護による法テラス利用
相談時の収入状況から、生活すらままならない状態であったため、まず、生活保護の受給を開始しています。
生活保護受給であれば、法テラスを利用することで自己負担なく、自己破産ができることがほとんどです。
法テラス利用であれば、費用の心配はないため、スムーズに自己破産の申立をできることが多いのですが、今回は、準備中に病気で再び倒れてしまうなどして、申立までに時間がかかってしまいました。
その間、債権者から裁判を起こされたりもしています。
エイワからの借金での自己破産相談も受け付けております。ご相談は無料で受け付けています。
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