自己破産ケース
ケース紹介
ケース紹介109 Mさんの事例
40代 / 女性 / パート
借入の理由:夫婦関係、親族関係
藤沢市居住の40代女性のケースです。
消費者金融等に330万円以上の債務があり、夫にも借金があるから払えないとの相談でした。
夫も借金
結婚、出産により、それまでの勤務先を退職。
出産後、体調が不安定で、就職できない状況が続いていました。
生活費が不足するようになってきたものの、夫も多額の債務を抱えて返済を行っていました。
相談者の両親は金銭が原因で不和だったことも影響し、夫婦で借金のこと、お金のことを話すことができませんでした。
そんななか、遠方での親戚の結婚式・葬儀が重なり、祝儀・香典や交通費が必要に。
夫に打診するも出費を断られたことから、自身の借入へ。
その後、クレジットカードを作成し、生活費不足の際に、買い物に利用するようになっていきます。
夫婦関係の早期にお金の話はしておくべきでしょう。
カードにより金銭感覚の麻痺
返済が厳しくなると、他のクレジットカードを作成し、利用するようになり、徐々に借金額が増えていきます。
返済のために、消費者金融から借入をするようにもなってしまいます。
当初は、必要経費目的でのカード作成でしたが、徐々に金銭感覚が麻痺。
支出がゆるくなってしまいます。
現金とカードの違いとしては、現金で払うほうが脳が痛みを感じるので、支出が少なくて済むという実験結果もあります。
支出管理ができない場合には、カード利用は支出増加の危険性があるわけです。
換金行為
当時は主婦だったため、総量規制もあり、キャッシング枠は少なかったです。
そのような主婦にみられるのが、換金行為。免責不許可事由と判断されることも多い危ない行為です。
他社の返済に困り、カードでブランド物のバッグを購入して、換金したり、ゲーム機の換金もするようになってしまいます。
クレジットカードのショッピング枠の換金手法として広まっていますが、これが問題であるだけでなく、資金繰りも厳しくなります。
購入代金より売却代金が高ければまだしも、そうでなければ、購入と売却で損失が出ます。そこにリボ払いなど併用すれば、利息負担も発生するので、借金は増え続ける仕組み。
返済のため、大手ではない、消費者金融からの借入へと進んでしまいます。
そのような業者の傾向として、支払が遅れると早いタイミングで訴訟提起してきます。
子育ても一段落し、パートに出るも、返済できるだけの収入には及ばず、結局、支払ができなくなってしまい、相談に。
貸金業者と裁判対応
貸金業者からは訴訟提起もされてしまっています。
裁判は、放置すれば、基本的に業者側の言い分での判決が言い渡されます。
判決が出れば、給与、預金などの財産を差し押さえることができてしまいます。
自己破産の方針であれば、なるべく早く、書類を準備するなどして、裁判所への自己破産申立てを進めるべきです。
そこまで行ったあとに、裁判を起こしてくる業者はほとんどありません。
これに対し、自己破産の申し立てが済んでいない場合には、弁護士の受任通知で支払を止めても、裁判を起こしてくることはあります。
裁判を放置しないためには、ご自分で対応する方法と、弁護士を選任する方法があります。
今回は、依頼を受けて、代理人としても稼働しています。
東京簡易裁判所で起こされた裁判について、答弁書の提出の他、準備書面の提出などもし、直ちに判決が言い渡されるのと防ぐ活動もしています。
並行して自己破産の申立を進めることができ、裁判について訴えが取り下げられました。
同時廃止による免責
換金行為があったため、管財手続にされる可能性もありましたが、最終的には同時廃止手続で進める事ができました。
その際、夫の借金の解決方法にも触れ、家計全体の改善策等も提出しています。
このような点も考慮されたことや、実質的には教育費への支出が相当にあったと認められたことなども影響しているものと思われます。
近時は換金行為が複数あることで管財手続とされる可能性は高まっています。
このように換金等もある自己破産のご相談も無料で受け付けています。
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