自己破産ケース
ケース紹介
ケース紹介105 6さんの事例
70代 / 男性 / アルバイト
借入の理由:住宅ローン
厚木市居住の70代男性のケースです。
住宅ローンと銀行カードローンに700万円以上の債務があり、年金までも滞納税金で差し押さえられたとの相談でした。
社会問題化しつつある高齢者の住宅ローン破産です。
住宅ローン借り入れ
妻とともに住宅ローンを組み、愛甲郡愛川町の土地を購入して家を建てました(土地は共有、建物は私の単独)。
その後、利率を下げるため、三菱東京UFJ銀行で住宅ローンの借換えをし、妻が連帯保証人となりました。
しかし、後に別居、離婚となりました。
愛川町の家はリフォームをしたうえで、賃貸へ出しました。
月収が45万円ほどあり、住宅ローンの返済に問題はありませんでした。
定年退職で軽貨物
定年退職となり、宅配業を始め、運送会社の下請として働くようになりました。
しかし、開業にあたって貨物自動車の購入など約200万円を要したにもかかわらず、経費を差し引いた月収は20万円に満たず、一気に収入が減りました。
そこで、1年半ほどで宅配業は辞め、資源ゴミの回収会社でアルバイトをするようになりましたが、月収は15万円ほどで、次第に住宅ローンの支払が厳しくなりました。
貨物自動車(代金約150万円)は、廃業時に売却しましたが、約30万円でしか売れませんでした。ここで大きな損失が出たと認められます。
不動産が競売、差押
銀行のカードローンで生活費を賄うなどして住宅ローンの返済は続けましたが、返済ができなくなってしまいました。愛川町の家は競売にかけられ、落札されましたが、600万円を超える住宅ローンが残りました。
その後も、銀行のカードローンの返済は何とか続けてきましたが、住宅ローンの残債務の督促を受けるようになり、市県民税の滞納を理由に給与の差押えを受けました。さらに、老齢基礎年金・老齢厚生年金の、差押えを受けました。差押えられた給与・年金により市県民税の滞納を解消できたものの、手取り収入は大きく減り生活ができない状態でした。
一般の貸金などの債権の場合には、年金が差押禁止財産となりますが、税金の差押の場合、取り扱いが異なります。
また、給料なども含めて、差押禁止の範囲は異なります。税金滞納は非常に危ないので、優先度をあげて解決する必要があります。
定年後の住宅ローン
関連サイトでも解説していますが、住宅ローンの完済年齢が上昇しています。
定年後まで返済が続く場合には、どのように返済するのかシミュレーションを考えておかないといけません。
定年後の収入が見込めないのであれば、繰り上げ返済などを積極的にしていかないと破綻してしまいます。
現在、再雇用制度、定年延長制度などがありますが、収入は落ち込んでしまうのが通常です。
年金収入を考慮しても、収入は減るのが通常で、そこでの住宅ローン設定は危ないものがあります。
離婚という事態を想定していなかったケースといえますが、長期間での住宅ローンを組んだことと、購入時期も不動産価格が高い時期だったことが破綻の原因といえます。
債務については、免責許可が出て、支払い義務がなくなっています。
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